坂道雑文帳

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欅共和国2017の円盤が最高だったけど

 多少なりとも今更感のある記事だが、欅共和国2017のBlu-ray、本当に良かった。
 でも、両日現地で参加した筆者にとっては、映像に残らなかったところにも覚えておきたいことがたくさんある。メモ書き代わりに、思いつくままに書きつけてみたい。

・「欅共和国」って何だよ、って雰囲気が当初はけっこうあった

 織田奈那と志田愛佳SHOWROOMでネーミングが発表されたときに、彼女らともども我々も「マジかよなんだそれ」みたいな雰囲気がけっこうあった。今にして思えばメンバーも振り入れなどを始める前だったようだし、あそこまで世界観を作り込むとは誰も知らなかったわけである。コンセプトの設定に平手友梨奈が大きくかかわっていたということもどこまでメンバーに浸透していたのだろうか。誰もが「どうなるんだろう」と思いながらの「初野外ワンマン」だったということを記憶している。

・チケットはめちゃくちゃ取れた

 信じられないほどチケットは取りやすかった。少なくともマネパカード先行であればおそらく全員当選のレベルだったのではないかと思われる。両日ともに当日券も出た。ちなみに最初の先行抽選の際には全国ツアーの開催は明かされていなかったし、そこと需要が食い合ったわけでもない。マネパカード先行は「1st ANNIVERSARY LIVE」の際も行われていたが、もう少し落選は出ていたのではないかと思う。当時は有明コロシアムでの初ワンマンライブで一般のステージサイド/モニター観覧席まで粘った記憶が強かったので、拍子抜けするほどであった。
 ただ、富士急近辺の宿はとれなかった。SHOWROOMの放送がまだ終わっていないうちに初日夜の宿をとろうとトライしたがドミトリーしかとれず、欅ファンばかりの6人部屋でおっさんのいびきを聞きながら寝たのをよく覚えている。

・「アルバムの発売を記念する」位置づけだった

 そもそもは「1stアルバム発売を記念した初野外ワンマン」という位置づけだった。結局すぐに初のアリーナツアーが発表されてよくわからないことになったが、そう謳われていたはずである(開催発表のSHOWROOM)。当日はアルバム発売から数日と間もなかったが、それなり以上にはアルバム曲もやるのではないかという予測が、少なくとも個人的にはあった。結局は2日目のダブルアンコールで「危なっかしい計画」が披露されたわけだが、初日を終えた後は「せめて『月曜日の朝、スカートを切られた』くらいはやれなかったのか」と思っていた覚えがある(「月スカ」はすでに、音楽番組で披露されていた)。
 そんなわけで、個人的には初日は席が悪かったこともあり、「アルバム曲が来ない!」という思いばかりを抱えてライブを見届けていた覚えがある(アンコールの「誰のことを一番 愛してる?」は死ぬほどテンションが上がったが)。2日目にしてようやく「そういうライブなのだ」と理解して楽しむことができるようになり、花道近くの席で渡邉理佐からの放水を直に受けるなどの幸運にも恵まれ、評価がガラッと変わったライブだったように思う。

・ダブアンはまあまあの人数が帰っていた

 欅共和国2017の2日目は、欅坂46にとって初のダブルアンコールだった。そのこともあってか、アンコール3曲目の「W-KEYAKIZAKAの詩」の途中で帰ってしまった人がまあまあいたと記憶する。まあ日曜夜の富士急ハイランドならば仕方のないことだとも思う。1本でも早い富士急行線に乗れれば帰宅時間が段違いだろうし、混み具合も天と地ほどの差であろう。出口も限られ、退場にもかなりの時間がかかっていたはずだ。  筆者はというと、初日の感じを見て富士急行線で帰宅するのを諦め、当日申し込みの高速バスを予約していた。新宿行きは売り切れてしまっており、背に腹はかえられまいと立川行きを買ったことをよく覚えている。特典のステッカーも貰えたし、安心して最後まで楽しめたし、両隣の席が空いたので「危なっかしい計画」で信じられないほど飛び跳ねまくったこともあって、とても良い選択だったように思う。

・米谷、今泉の不参加発表は当日だった

 これは割と参加したファンが怒っていたポイントだったように思う。「1st ANNIVERSARY LIVE」以来の大きなライブということで今泉佑唯がなんらかの形で復帰してくれることを願っていたファンも多かったと思うし、米谷奈々未が不参加となることは誰も予想できなかったのではないだろうか。円盤の特典映像を見るに、当然ふたりは欠席するものとして準備がされていたことがわかるし、特に米谷推しにとってはもう少し早めに知っておきたかった情報だったのではないかと思う。筆者がふたりの不参加の発表を目にしたのは初日に宿にチェックインしてからで、こんなタイミングってあるかよ、と率直に思った覚えがある。このふたりは現在卒業を発表してそのタイミングを控えており、このままいくとこのふたりの参加したライブが映像作品化されないことになることは、とても残念でならない(「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」の映像化に期待するしかないが、望み薄ではないか)。

平手友梨奈は絶好調だった

 改めて述べる必要もなく話題になっているのかもしれないが、平手友梨奈が最初で最後と言っていいほどの絶好調ぶりを見せていた。そもそも平手は、「デビューカウントダウンライブ」後にテレビカメラに語っていたように、「最高のパフォーマンスをしたい」「(パフォーマンスに)納得していれば自然に涙は出ている」という考え方の持ち主で、有明での初ワンマンライブや「1st ANNIVERSARY LIVE」のアンコールの際にはどこか暗い表情でうつむいていた(筆者はこれを「反省会モード」と呼んでいた、有明でのラストは涙していたが)。「二人セゾン」期にキャプテン制を敷かれて以降、ミニライブも含めて平手がMCで声を発することもなくなっていたが(「苦手なので他のメンバーに任せている」と「しゃべくり007」で話していたのは記憶に新しい)、欅共和国2017のアンコールでは今では信じられないほど喋っていた(次にMCで口を開いたのは欅共和国2018の最終日である)。ライブを終えたあとに「みんな大好きだよ」と言って泣いたというエピソードは有名だが、たぶんこの欅共和国2017は平手にとって少なくとも指折りの、自分を出し切れたパフォーマンスだったのだと思う。

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 とりあえずはこんなところだ。そのうち少しまた書き足すかもしれない。